こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
日本で唯一の不登校の専門誌、「不登校新聞」を知っていますか?
実は、創刊から20年を超える、息の長い新聞なんです。
『不登校新聞』とは日本で唯一の不登校専門紙です。
不登校新聞の特徴は、不登校・ひきこもり本人の声が充実していることです。
これまで1000人以上の、不登校・ひきこもりの当事者・経験者が登場しました。
不登校新聞のコンテンツの中でも、特に多く読まれているのが、著名人へのインタビュー記事。
20周年に際し、インタビュー記事をまとめた本が発行されています。
「学校に行きたくない君へ」全国不登校新聞社
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私自身、中学1年生の長男が不登校になり、思いがけず「当事者の親」という立場になりました。
不登校の当事者、そして当事者の親。苦しんだからこそ、見える視点があります。
不登校の子ども自身が、会いたい著名人にインタビューした記事
他人の誰かのために取材するのではなく、自分が知りたくて、自分が救われたいから、ただ話を聞きに行く…そんなスタンスで運営されています。
「不登校児が社会に適応できるように」「就労支援の場として」のような経営理念ではありません。
ただただ、いろんな苦労を経て生き抜いてきた、ちょっと変わり者の大人を取材することで、「生きていてよかった」という瞬間を積み重ねる…そのために存在しています。
人生の大先輩、憧れの人を前に、ヒリヒリするような鋭い質問を投げかけるインタビュアー。
まさに今、悩みの渦中にいる人の問いは、「誰か、助けて!」って叫んでいるかのよう。
「学校に行きたくない君へ」に登場する、そうそうたる顔ぶれ
インタビューを受ける側の著名人の方々は、クリエイティブな職業の方が多い印象。
不登校になる、中学生や高校生が知りうる人たちなので、小説や映画、マンガなど、作品を作り出す才能を持っています。
- 樹木希林(女優)
- 荒木飛呂彦(マンガ家)
- 柴田元幸(アメリカ文学者・翻訳家)
- リリー・フランキー(俳優・放送作家などマルチクリエイター)
- 雨宮処凛(作家・政治活動家)
- 西原理恵子(マンガ家)
- 田口トモロヲ(俳優)
- 横尾忠則(グラフィックデザイナー)
- 玄侑宗久(作家・僧侶)
- 宮本亜門(演出家)
- 山田玲司(マンガ家)
- 高山みなみ(声優)
- 辻村深月(作家)
- 羽生善治(棋士)
- 押井守(脚本家・映画監督)
- 萩尾望都(マンガ家)
- 内田樹(フランス文学者)
- 安富歩(経済学者)
- 小熊英二(社会学者)
- 茂木健一郎(脳科学者)
「人と違っていてもいい」を、いろんな角度から教えてくれる本
ここで取り上げられている著名人は、ひとりとして同じことは言っていません。
それなのに、どれもこれも「そういう考え方もあるんだ」と納得できてしまうもの。
つまり、正解は一つじゃないってことなんです。
「学校に行く」だけが正義ではないし、「学校に行かない」からサボってる、悪いことをしているわけでもありません。
人にはいろんな考え方があって、お互い尊重しあうべきで、たまたま学校という環境が合わなかっただけ。
不登校児の親として、素直に理解できない気持ちもある
当事者の親としては、我が子に欠けている部分がたくさんあることがわかっています。
不登校で、家にいる時間が長いからこそ、日常生活の中で、嫌でも見えてしまうんです。
義務教育って、教育・教養・運動・その他諸々を、なんだかんだで効率よく学ばせてくれる場所。
子どもの勉強や体験のために、親が費やせるリソースは限られているので、学校に行かないことによるマイナスを、親が全てカバーはしきれません。
学校に行かないことで、その欠けたピースを見つけられたらいいんだけど。
今朝は悲しくて、散々泣いて、腫れた目のままで、遅刻して出勤…🌀
私をこの世で一番悲しい気持ちにさせるのは、長男。
嬉しい気持ちになったこともあったはずだけど、もう思い出せないや。
子育てやめたい。投げ出したい。
諦めて期待しなければラクになれるかな。 pic.twitter.com/GMSjNcynxl— シーア🍀よくばりブロガー (@seer1118b) 2018年11月20日
辻村深月さんの感覚に救われる。著作にも通ずる、若者への敬意。
私は、辻村深月さんがとても好きなので、やっぱりいちばん印象に残りました。
ティーンエイジの主人公たちを描く、作家としての感覚はもちろん、子どもを持つ母親としての目線、人としての姿勢、すべて尊敬します。
インタビュアーである不登校児たちに、敬意を持って話されていました。
嫌なことをしてきたり、からかってきた人のことは、許さなくていいです
ふわりと優しい言葉の中にも、いじめてきた相手への苛烈な感情は、なくさなくていいと告げてくれます。
辻村深月さんは、不登校の中学生が主人公の「かがみの孤城」で直木賞を受賞されています。
不登校の経験がない親が、不登校の子どもの気持ちを知るために役立つ本
中学・高校と女子校で、人間関係でストレスを抱えることはあったけど、学校に行かないという選択肢はありませんでした。
もっとストレートに言うと、「学校に行くのは当たり前だ」と思っていました。
ですが、中1の長男が不登校になり、一気に当事者の親という立場になったのです。
正直言って、長男の気持ちのすべては理解できません。
だけど、それでも親なんだから、投げ出すことはできないし、向き合っていくしかないのかなと思っています。
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