サッカーのユースチームを舞台にしたマンガ、アオアシ。
アシトの成長と葛藤に、毎回感動しながら読んでいます。
20巻では、プレミアリーグ首位を争う、船橋学院高校との試合が結末を迎えます。
アシトは、意気込みが空回りしてしまい、19巻の終わりにレッドカードをもらい、退場。
先輩選手たちの闘争心や、サッカーの引き際をめぐる葛藤がメインで描かれています。
後半では、新たなライバルとなる、青森星蘭高校が登場し、次なるストーリー展開を予想させます。
- トリポネ・二原らを擁する船橋学院高校と決着
- 天才・栗林がアシトに見せた闘争心
- MF・中村平の引退
- 阿久津が主将に
- 福田監督と、アシトの母・紀子の気持ち
- 青森星蘭高校の登場
「アオアシ」20巻を解説するよ!
「アオアシ」20巻|船橋学院高校との試合
船橋のエース、トリポネの驚異的なフィジカルの強さを目の当たりにし、エスペリオンのメンバーたちは足が止まってしまいます。
アシトは、ゴール前でトリポネが放ったシュートを、なんとかしなくては…と焦るあまり、手が出てしまい、レッドカードで退場。
ハンドが反則なのは当然わかってるんだけどね。
大きくて強くて、真正面で向かい合ったら怖くなっちゃう気持ちはわかるよ…。
1点ビハインド、10人になってしまったエスペリオンは、残り15分、勝負をかけて全員で攻めます。
特に、16歳ながらプロデビュー済の天才、栗林晴久が「闘争心、残ってる奴はいるか?」とメンバーを鼓舞。
今日の試合を最後に引退を表明している、中村平のためにも、最後まで意地を見せようと奮闘します。
やっぱり格が違うなぁ。かっこいい!
「アオアシ」20巻|アシトと栗林・阿久津の差
一方、自分のプレイのせいで相手を勢いづかせてしまい、意気消沈するアシト。
福田監督から、栗林ら、今も戦っているメンバーたちをきちんと見ろと言われます。
「顔を上げられないのは仕方ない。だが、見るべきものはせめて見ておけ」
福田監督の言い方が厳しくなくて、むしろ優しいのが、なんだか泣ける…。
敵が強ければ強いほど燃えて、サッカーが楽しくて、この死闘の中でも笑ってみせる、栗林と阿久津、トリポネの3人。
アシトは、その突き抜けた3人と、自分の力の差を感じます。
一瞬、そのステージに手が届くかと思ったからこそ、よりいっそう悔しいのでした。
勝負の行方は、マンガを読んでのお楽しみだよ。
「アオアシ」20巻|プロ選手を目指す人、サッカーをやめる人
中村平(MF)が、高校2年生の今、引退を決意します。
エスペリオンのジュニアユースから在籍してきたため、メンバーには衝撃を与えました。
「平のために勝とう」「交代枠で平に出場機会を」と、チームは一致団結しますが、船橋学院高校の力は圧倒的。
船橋学院高校戦は、そんな隙もないくらい総力戦だったもんね。
前提として、エスペリオンユースは、Jリーグで活躍するプロ昇格のための組織。
育成を目的としているものの、サッカースクールではないし、これ以上伸び代がないと判断されたら、先はありません。
選手たちもそのことは自覚していて、サッカーのプロにならない、またはなれない場合、引き際が肝心になります。
厳しい世界だから、プロになれるのが一握りだってことも、みんなわかってる…。
全員がプロになれるわけじゃない…承知の上で、それでもプロのサッカー選手を目指して努力します。
「サッカーの才能は、どれだけサッカーを愛せるかだ」と語る、平の表情は、切なくて寂しそうで…胸が詰まります。
サッカーの才能は、「技術がある」とか「身体能力がある」とか、そういうことじゃない。どれだけサッカーを愛せるか…#アオアシ pic.twitter.com/6qy2JVhcOD
— Kei Imai (@Keivivito) May 9, 2020
夢が叶えられなかった経験のある、大人にこそ、突き刺さるシーンです。
「アオアシ」20巻|阿久津がエスペリオンの主将に
セレクション(入団試験)のときから、アシトを敵視していた阿久津。
船橋戦のあと、阿久津はアシトを外に呼び出して、「会ったときから気に入らなかったんだよ」などと罵倒します。
アシトは「俺もあんたのことが嫌いです」と言いつつも、「俺に守備を教えてください」と食い下がります。
アシトの方がずっとオトナじゃない?
阿久津は、アシトの可能性を認めつつある自分から、目をそらしていました。
アシトが危なっかしいことに気がついていながら、コーチングもせず、放置していたのは、他でもない彼自身。
「このチームの失点は、俺の失点だ」というほど、責任感があるのに、アシトに対してだけは、感情が先走って冷静になれないでいました。
本当に浅はかだったのは、いったい誰なんだ。
口にはしなくても、この場面で自覚したはず。
平にも「今年のチームを頼む」と頭を下げられ、確実に阿久津の意識は変わりました。
阿久津って口が悪くて嫌な奴だけど、実力あるし、これからもっと覚醒しそう!
そんな阿久津が、2年生全員の合意のもと、高杉に代わり主将に。
エスペリオンは、新しいチーム体制でユース最強を目指します。
一緒に頼んだものの中にアオアシ20巻もあったんですけど…阿久津…阿久津……!金田もだけど嫌なやつとして出てきたキャラのなんと魅力的なことか…… pic.twitter.com/2GCOcKw1Dx
— 智早はタイガを待っている🐯💪🍃 (@chiha8_tks2) May 10, 2020
「アオアシ」20巻|指導者と母親の思い
船橋学院高校戦には、アシトの母親の紀子が、愛媛から見に来ていました。
試合後、「アシトは支えてくれる人とか、心配してくれる人のこと忘れてる目をしてた」とつぶやく母。
ずっとアシトのことを育ててきた母親だからこそ、アシトは仲間に恵まれて、助け合いながら成長していくタイプだとわかっているんですね。
アオアシって、こういうのを見るにつけ、大人も見る価値があるマンガなんだよ。 pic.twitter.com/Efz65HOZhS
— sam (@ksamir14) May 9, 2020
一方、福田は、対戦相手である船橋学院高校の夏目監督に「育成年代の子は本当にか弱く、君のようにはできていない」と忠告されます。
アシトみたいに打ちのめされて、挫折した選手をこれまで見てきたんだろうね。
母は、レッドカードで退場になったアシトを気遣い、本人に会わないまま愛媛に帰ろうとします。
愛媛で最後に見に行った試合も、相手選手とトラブルになって退場だったもんね…。
帰る前、福田監督に「アシトをよろしくお願いします」と、改めて挨拶する母。
アシトは、エスペリオンで、真剣にサッカーに向き合っています。
うまくいかなくても、苦難が待っていても、それはすべてアシトの経験になるのです。
わかる…息子が夢中になれるものを見つけて、打ち込めるのは、母親にとってうれしいことだよね。
「アオアシ」20巻|青森星蘭高校の登場
20巻後半では、次なるライバル、青森星蘭高校が登場します。
サッカーエブリーの記者で、マイナーな育成年代の選手の記事ばかり書いている金子が、青森星蘭高校に取材に行きました。
青森は雪深く、冬は雪かきをしないと練習が始められません。
設備も環境も、東京のユースチームよりもずっと厳しい。
それでも強いのは、どうしてなんだろう?
エスペリオンや、東京VANSなど、恵まれたユースチームから移籍してきて、才能を開花させた選手がたくさんいます。
中でも、北野蓮は、アシトと同じような、いやアシトを超える「俯瞰の目」を持った選手。
これからライバルになっていくと思うと、楽しみですね。
「アオアシ」20巻|まとめ
「アオアシ」20巻では、船橋学院高校との対戦が終わり、次なるステップに進みました。
栗林はトップチーム(J1リーグ)に合流し、阿久津がエスペリオンの主将になり、ユースは新体制に。
アシトは大きな挫折を経験しましたが、決して立ち止まるわけではなく、すでに立ち直って前を見ています。
前向きでポジティブなのが、アシトのいいところだね。
花ちゃんとギクシャクしていたのも解消されて、よかった!
「アオアシ」、これからも楽しみに追いかけていきます。
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「アオアシ」は、サッカーが好きな人だけでなく、サッカーに興味がない人、知識がない人にもオススメ。
特に、男の子のママさんは、アシトの成長をたどることで、感動すること間違いなしですよ。
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