こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
あなたは、自分がやりたかった仕事ができていますか?
「こんなはずじゃなかった」「自分はもっとやれるはずだ」という、屈辱的な思いを抱えている人もいるでしょう。
この記事では、そんな方にオススメのお仕事小説をご紹介します!
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文芸志望のエリート編集者が、ローティーン女子向け雑誌に異動。
「なぜおれがこんな仕事を!?」と不本意な思いを隠せないでいたが、中高生モデルや同僚の編集者たちと関わる中で少しずつ変わっていく。
どんな世界でも、地道なプロの仕事があって、真剣に取り組む人達がいるんだ…。
新米編集者の成長を描いた、爽快なお仕事小説!
千葉雄大くん主演で、ドラマ化されました!
「プリティが多すぎる」ティーン向け雑誌の新人編集者の成長物語
主人公は、老舗出版社「千石社」の編集者、新見佳孝(にいみよしたか)。
文芸志望にも関わらず、ローティーン女子向け雑誌「ピピン」に異動させられます。
チープなピンク、フリフリ、キラキラ。「かわいい!」の連呼。
全く興味が持てないし、テンションの高さについていけません。
苗字が「新見」だからって、初日から「南吉くん」とあだ名を付けられて…不満が爆発しそうになります。
自分がやりたかった仕事じゃない、おれはエリートなのに、こんな安っぽい誌面にしなくても…。
正直、私は女性だし、南吉くんの抵抗感を、100%は理解できません。
そんなに拒否しなくても…と思っちゃいます。
だけど、「自分がやりたかった仕事じゃない」という思いは、誰しも経験のあるものではないでしょうか。
ここまでだけだと、南吉くんは、エリートを鼻にかけた、かなり嫌な奴です(笑)
でも、続きを読めば印象は変わりますので、彼の名誉のためにも、ぜひ最後まで読んであげてくださいね!
中学生にして、シビアな世界で生きる専属モデルたち
ピピモは、オーディションに合格した中学1年生から高校1年生までの女の子たちです。
もちろん、人気のある子はしょっちゅう表紙を飾るし、掲載頻度が高いもの。
でも、人気がある子がいれば、そうでない子も出てきてしまいますよね。
多感な年頃の女の子たちが、日々、シビアな評価にさらされ、自分のすべてをかけて戦っています。
夢が叶わなかったり、悔しい思いをしたり。
和気あいあいとした雰囲気で撮影に臨む…それも仕事のうちだから。
南吉くんは、どうでもいいとバカにしたけれど、それを知っても、同じことが言えるでしょうか?
ピピモの中には、地方から出てきた子や、他の雑誌で芽が出なくて、ピピンで花開いた子もいます。
モデル事務所に所属し、芸能クラスのある高校に進学し、人生をかけて真剣に努力しているんです。
そんな世界に生きる彼女たちが、南吉くんの価値観に影響を与えたのは、言うまでもありません。
作品後半では、南吉くん自身がオーディションに関わって、デビューする子たちを見出していきますよ。
絶対に言ってはいけない言葉がある
はじめ、南吉くんは、ピピンの仕事を完全になめていました。
意見を求められて、如才なく振る舞うことはできるけど、内心はどうでもいいと思っています。
そこはお見通し。同僚の利緒やイチコに、グッサリ釘を刺されます。
- 「適当にお願いします」は禁句。みんな適当にはやってない。
- 「なんか、ちがう」「じゃあ、それでいいです」もNG。
- みんな、熱意を持って取り組んでる。投げやりみたいなのはダメ。
どんな世界でも、細部にこだわって、真剣にやっている人達がいるんです。
日々、真剣に誌面を作り上げる、編集部のメンバーや、ヘアメイク、カメラマン、スタイリストたち…。
周囲の人たちに刺激を受けて、南吉くんは徐々に変わっていくのでした。
空気を読みながら提案した企画が、初めて通った南吉くん。
しかし、スタイリストとの打ち合わせで調子を合わせたことと、カメラマンとの打ち合わせで話した内容に食い違いがあり、双方に迷惑をかけてしまうことに…。
また、ヘアメイクにそのことを共有しておらず、トリプルで失敗してしまいます。
熱意のない仕事は、周囲にも迷惑をかけてしまうのです。
代理店やクライアントの要望と戦う
雑誌には、クライアントがつきものです。
ピピンのクライアントは、ティーン向けブランドのメーカーがメイン。
その背後には、広告代理店がいます。そして、出版社の広告部の人間、南吉くんたち編集者。
それぞれの思惑があり、利害があります。
ピピモたちは、中高生でありながら、その思惑に翻弄されます。
ときにはチャンスをつかんだり、逆に、夢を逃してしまったり。
なんでも本気で取り組んでこそ、見えてくるものがある
南吉くんにとっては、ピピンへの異動は、不本意なものでした。
だけど、なんでも本気で取り組んでこそ、見えてくるものがあります。
適当に「給料分は働きますよ」という気持ちでこなしているうちは、その仕事の本質は見えません。
小馬鹿にして、「自分には向いていない」と決めつける前に、今いるところで、精一杯頑張ってみる…
たった4年間しか在籍できない、ピピモの仕事に、真剣に向き合う女の子たち。
たった13歳〜16歳の女の子たちのほうが、自分よりずっとしっかりしているかもしれません。
自分の持てる力のすべてを出し切って、ピピモ卒業後のお仕事も見据えて。
大人のビジネスの世界にさらされ、自分の可能性を最大限模索する姿に、心を打たれます。
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実写ドラマ化! 主演は千葉雄大くん
「プリティが多すぎる」は、2018年10月〜、日テレ深夜枠で、ドラマ化されました。
今や「カワイイ」は世界共通語。
日本国内だけでなく、アジア各国で同時期に放送されました。
※韓国、台湾、カンボジア、香港、インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイ含む9つの国と地域/配信も含む
https://www.instagram.com/p/BmvzAYiHKdy/?utm_source=ig_web_button_share_sheet
主演の千葉雄大さんは、南吉くんのイメージにピッタリ!
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大崎梢さんのお仕事小説、大好き。他の作品の感想も書いています。
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