「お茶にしましょう」と言われると、心が踊るのはきっと人類共通。
子どもになじみ深い言葉でいうと、おやつの時間。
親だって、おいしいコーヒーを飲んで、ほっと一息つく時間が必要ですよね。
おしゃれなカフェに足を運ぶのはもちろん、おうちカフェもいいものだよね。
この記事では、そんな心がウキウキする「おちゃのじかん」をテーマにした絵本をご紹介します。
絵本講師の資格を持ち、たくさんの絵本を読んできた私が、厳選した絵本たちですよ。
絵本の中でも、「おちゃのじかん」を楽しめるよ!
「お茶の時間」をテーマにした絵本6選
「おちゃのじかん」は、毎日の食事と違って、必要不可欠とは言えないかもしれません。
ですが、心のゆとりを取り戻し、そっと深呼吸をするような、大切な習慣。
「おちゃのじかん」がなくても生きてはいけるけど、生活には潤いが必要だよね。
そんな「おちゃのじかん」を味わえる絵本たちです。
ひとつひとつ解説していくよ!
「おちゃのじかんにきたとら」礼儀正しいトラがやってくる絵本
ある日、「ごめんください」とソフィーの家の玄関のベルを鳴らしたのは、なんと、大きなとら!
おちゃの じかんに ごいっしょさせていただけませんか?
とても丁寧で礼儀正しいとらですが、テーブルにあった、お茶うけのサンドイッチやお菓子だけでなく、家の中にあるものすべてを平らげてしまいます。
それでもあたたかく、おおらかに受け入れるソフィーとおかあさん、そして最後にお仕事から帰ってくるお父さん。
イギリスの家庭風景を垣間見ることができる、素敵な絵本です。
「もりのおくのおちゃかいへ」動物たちのお茶会に迷い込むお話
キッコちゃんは、おばあちゃんの家に向かったお父さんに、忘れ物のケーキを届けようと、あとを追いかけます。
遠くにお父さんらしき人影が見えたところで、キッコちゃんは転んでしまいます…。
あ〜あ、ケーキが崩れちゃった…。
お父さんは見知らぬ家に入っていきますが、なんと、お父さんだと思っていたのは、実はくまだったのです!
家の中には、動物たちがいっぱい!
キッコちゃんは、「あなたもお茶会に来たの?」と、招き入れられ、木の実のぎっしり詰まった、動物たちの特製ケーキを分けてもらいました。
陽気に楽器を奏でながら、みんなでキッコちゃんのおばあちゃんちを目指して歩きます。
「ぐりとぐら」大きな卵で作ったパンケーキがおいしそう!
言わずと知れた、日本でいちばん有名なふたごの野ねずみ、お料理することと食べることが大好きな、ぐりとぐらのお話。
ある日、森で大きな卵を見つけ、森にお鍋や道具を持ってきて、お料理を始めます。
ぼくらの なまえは ぐりと ぐら
このよで いちばん すきなのは おりょうりすること たべること
ぐり ぐら ぐり ぐら
歌いながら焼けるのを待っていると、カステラの甘い香りに誘われて、森じゅうから動物たちが集まってきました。
お鍋を開けると、おいしそうな黄色いカステラ!
森の動物たちと一緒に、みんなでおいしくいただきます。
私が子どもの頃にも読んだし、うちの子どもたちにも読み聞かせてきたよ。
いつの時代の子どもが読んでも新鮮で、大人は懐かしい、そんな最高のループが生まれる本です。
「きょうのおやつは」鏡を使ったしかけ絵本
この絵本は、縦に開く仕様になっていて、ページの半分が鏡のように反射する紙でできているんです。
言葉で説明するよりも、まず動画を見てほしいし、手にとってみてほしい!
鏡のおかげで、平面なのに奥行きを感じる…!
両側のページが、互いに映り込むことで、絵が立体的に浮かび上がってきて、まるで手が届きそうな存在感。
「しかけ絵本」と呼ばれるジャンルの中でも、ありそうでなかった仕掛けです。
純粋にお茶の時間を楽しむにはまだ早い、小さいお子さんでも、こんな楽しいしかけ絵本ならきっと喜んでくれますよ。
「おちゃのじかん」世界各国のお茶の風習が知れる絵本
- 作 土橋とし子
- 出版社 佼成出版社
- 出版年 2013年3月
- 楽しめる年齢の目安 5歳から
世界各国の「おちゃのじかん」が楽しめる絵本。
土橋とし子さんの味のある独特の絵と、関西弁がなんともゆるくてベストマッチなんです。
アルゼンチンのマテ茶、モロッコのミントティー、台湾の中国茶、モスクワのロシアンティー…。
いいなぁ、おいしそう!
旅行がしたくなっちゃうね!
おいしいお菓子をいただきながら、お茶を楽しむのは、世界中どこに行っても共通なんですね。
「3じのおちゃにきてください」みどりのみどりさんからお茶のお誘い
ある日、まりちゃんのもとに、「みどりのみどり」さんから、お茶のお誘いの手紙が届きます。
みどりのみどり、って誰だろう…?
手紙の差出人はわからないけれど、ケーキがあると聞いて出かけていくまりちゃん。
誰だかわからないのに、ケーキにつられていくなんて、のほほんとしてるなぁ。
たまたま出会った友達のゆきとくん、アリさんやリスさんなど、仲間を増やしながら進んでいきます。
トラブルがあっても機転をきかせてリカバリーできるまりちゃん、実はとても賢い子だと思うのです。
37.3じのおちゃにきてください
— シーア🍀よくばりブロガー (@seer1118b) July 18, 2020
「みどりのみどり」からお茶会のお誘いのお手紙☕️
誰だろう?と思いつつ、ケーキが食べられるなら…とお出かけするのがかわいい🥰
ほのぼのティータイムのはじまりです✨https://t.co/blCGrGdvso pic.twitter.com/SXWFWsj9Ss
お茶・おやつ・カフェタイムを絵本でも味わおう
お茶の時間には、単に言葉通りの意味以上に、大きな意味が詰まっています。
おいしいお茶やお菓子だけでなく、リラックスできる空間であり、会話がはずむ時間であり、1日の後半も頑張ろうと思える…。
絵本をきっかけに、よりいっそう親子で「おちゃのじかん」を楽しんでくださいね。
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