こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
仕事に追われて疲れ切った大人が、子ども心を思い出せるような、素敵な映画をご紹介します。
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くまのプーさんといえば、ディズニーの有名な人気キャラクター。
ですが、この映画は、どちらかというと子ども向けではなく、大人にこそ見てほしい作品です。
仕事のストレスや、日常の忙しさに、すっかり夢や余裕をなくしてしまっている…そんなあなたにピッタリの映画ですよ。
「プーと大人になった僕」の映画データ
- 原題 Christpher Robin
- 制作年 2018年
- 制作国 アメリカ
- 配給 ディズニー
- 上映時間 104分
原題は、クリストファー・ロビン、つまり主人公の名前になっています。
- クリストファー・ロビン(主人公)…ユアン・マクレガー
- イヴリン・ロビン(主人公の妻)…ヘイリー・アトウェル
- マデリン・ロビン(主人公の娘)…ブロンテ・カーマイケル
人間以外(?)のキャストは、おなじみくまのプーさん!
そして、臆病なブタのピグレット、お調子者のトラのティガー、のんびり屋のロバのイーヨー、カンガとルーの親子、ラビット、オウル…
100エーカーの森の仲間が勢揃いしています!
原作は、イギリスの児童作家、A.A.ミルンの小説「くまのプーさん」です。
でも、日本では、ディズニーキャラクターとしてのイメージが強いですよね?
私も、「くまのプーさん」のストーリーそのものは、あまり知りませんでした。
「プーと大人になった僕」のあらすじ
クリストファー・ロビンは、幼い頃、100エーカーの森で、親友のくまのプーさんたちと仲良く遊んでいました。
しかし、寄宿学校への進学をきっかけに、大人への道を進み始めました。
ふたりは「100歳になっても、きみのことは絶対に忘れない」と約束を交わし、別れを告げます。
そして、月日は流れ…大人になったクリストファー・ロビンは、ロンドンで家族と暮らしていました。
愛する妻・イヴリンと出会い、娘のマデリンにも恵まれました。
しかし、旅行カバン会社のウィンズロウ社で、経費削減や人員整理を求められ、苦しい立場に立たされています。
仕事中心で、精神的に追い詰められ、余裕のない毎日…ついに、家族と故郷で過ごす約束をしていた週末にまで、仕事が入ってしまいます。
そんなとき、クリストファー・ロビンの前に、かつての親友、プーが現れます!
「森のみんながいなくなっちゃったんだ。一緒に探してよ」と言うプーのあとについて、久しぶりに100エーカーの森へ…。
ですが、仕事をしなくてはならないことを思い出します。
「仕事って、ぼくの赤い風船よりも大事?」と悲しむプー。
変わらない仲間たち、大人になって変わってしまった自分…。
早々に立ち去ろうとするクリストファー・ロビン。
ところが、慌てていて、仕事に使う重要な資料を忘れていってしまいます。
プーと仲間たちは、マデリンの協力を得て、クリストファー・ロビンに忘れ物を届けるためにロンドンへ出発します。
「プーと大人になった僕」の3つの魅力を解説
「プーと大人になった僕」の素晴らしさを、3つピックアップします。
- プーさんが語る、哲学的で深いセリフ
- 父と娘、家族の絆を取り持つ遊び心
- 仕事も大切だけど、それよりも家族が大事
プーさんが語る、哲学的で深いセリフ
プーは、ちょっとお馬鹿さんなように見えるけれど、実は何気なく、深い言葉をかけてくれます。
特に、クリストファー・ロビンへのセリフは、のんびりした口調も相まって、とても哲学的です。
- 僕がいちばん好きなのはね、何もしないこと。
- 何にもしないって、最高の何かにつながることなんだ。
- 風船は、何にもならないけど、持っていると幸せな気分になるよ。
- 君は壊れてないよ。ちょっとシワになってるだけ。
- 僕は僕でいちゃいけない?
- どこかに行きたいとき、じっと待っていると、たまにどこかの方から来てくれるんだ。
- 行ったことないところに行かなきゃいけない。行ったことあるところに戻るんじゃなくて。
いくつかの言葉は、もともとクリストファー・ロビンが言ったのですが、大人になってすっかり忘れてしまっていたんです。
それを、プーは何十年もの時を超えて、そっくりそのまま返します。
ただのハチミツ好きのくまさんだと思っていたら、ちょっとびっくりしますよ。
父と娘、家族の絆を取り持つ。離れていく心をつなぎとめるのは遊び心。
クリストファー・ロビンは、妻と娘を大切に思っているにも関わらず、仕事を優先してしまいます。
会社に人生を捧げて尽くす価値観は、まるでオーバーワークの日本人みたい。
でも、仕事に生活を支配されて、追い詰められてしまうのは、どこの国でも同じなんですね。
また、自分と同じように、マデリンにも寄宿学校に行かせようとしています。
それも、マデリンにとっては、「パパは私のそばにいたくないの?」と思ってしまう…
このままでは、妻と娘の心は離れていってしまいます。
マデリンとの距離も、徐々に縮まっていきますよ。
仕事も大切だけど、それよりも家族やプライベートが大事
クリストファー・ロビンが仕事をするのは、家族より仕事が好きだからではありません。
家族を守るために、仕事をしないといけない状況に陥っていたからです。
仕事のせいで、大切な家族とのプライベートな時間まで取り上げられてしまったら、本末転倒です。
家族がいて、お休みが充実しているから、仕事も頑張れる。
仕事にやりがいがあるから、休暇や旅行もしっかり楽しめる。
仕事を一生懸命やるのは、悪いことではないと思います。
だけど、体を壊したり、家族を壊してしまったら、元も子もありません。
何事にもメリハリが大切だってこと。
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不登校の長男にも心境の変化が?
この映画を一緒に見に行った、中学1年生の長男は、しばらく学校に行くことができていません。
思春期の男子なので、自分の感想や意見をストレートに口にすることはありません。
ですが、プーさんのセリフ「何もしないをする」は、彼なりに心に刺さっていたようでした。
長男は、今ちょうど、「何もしないをする」期間中なのかもしれません。
焦らずに、長い目で見てあげないといけませんね。
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