恋愛の先には、結婚が視野に入るもの。
ですが、「本当にこの人と結婚していいのかな?」「もっと他にいい出会いがあるかも…」と、迷う人も多いはず。
そりゃ失敗したくないし、できれば幸せになりたいから、迷うのも当然だよね…!
結婚はゴールではないし、結婚すれば幸せになれる、なんて簡単なものではありません。
この記事では、結婚観を考えさせられる小説を4冊厳選してご紹介します。
いろんな作品があるけど、シーアが読んでおすすめしたいものだけピックアップしたよ。
結婚をテーマにした小説を読んで、自分にとっての幸せな結婚のあり方をイメージしてくださいね。
結婚がテーマの小説4選。本当の幸せを考えよう
人生を考えるなら、さまざまな結婚観を知っておいて損はありません。
結婚がテーマの小説を4冊ご紹介します。
結果的に、結婚する・しないを問わず、じっくり向き合ってみることで見えてくるものがあるはず。
ひとつひとつ紹介していくよ!
「傲慢と善良」辻村深月|真の自立と、婚活・結婚の価値観
架(かける)と真美(まみ)は、婚活アプリで出会いました。
真美が、ストーカーにつけられていたのをきっかけに、架は「守ってあげなくてはいけない」と結婚を決意。
ふたりが同棲し、もうすぐ結婚という矢先、真美は突然姿を消してしまいます。
大変だ…!
警察には、「事件性がない」「誘拐ではない可能性がある」と言われ、架は混乱します。
果たして真美は無事に見つかるのでしょうか…?
もしかしたら、真美は架との結婚に迷って、自分からいなくなったのかも…?
学生時代の友人や、職場恋愛など、自然な出会いから結婚したい。
でも、一方で、年齢や周囲の圧力など、刻々と迫るタイムリミット。
結婚しなくても生きていけるけれど、認められたいし、受け入れられたいし、誰かと一緒に生きていきたい。
婚活アプリや結婚相談所にも出会いを求めますが、テンプレ的なやり取りや駆け引きに、疲れを感じることも…。
だけど、条件から始まる関係性でも、結局人と人の関係は、生身のぶつかり合いで発展するのです。
出会い方が変わっても、人間はちっとも変わっていないのかもしれません。
「大人は泣かないと思っていた」寺地はるな|古い価値観を変えていく短編集
結婚や家族のあり方は、「昔ながらの当たり前」を押しつけられ、傷ついている人も多いもの。
そんな古い価値観を少しずつ変えながら、生きづらさを克服して、自分らしく過ごそうとする人たちを描いた短編集。
田舎って、閉鎖的で、人の噂が好きで、男尊女卑で…。みんながみんなじゃないはずなのに、そういうの多いよね。
5作目の「妥当じゃない」は、自然に出会って順調に付き合って結婚したいと願う、冴えないアラサー女子のお話。
田舎だから、結婚しないと居場所がなくて、だけどガツガツすることもできなくて…誰しも突き刺さる部分があるはず。
男だから・女だからという差別や、「普通」のありかたを、しなやかに変えていく主人公たちを、応援したくなりますよ。
やるせなさを抱える、20〜30代の方に読んでほしい作品です。
「結婚相手は抽選で」垣谷美雨|強制的にお見合いさせられる法律!?【ドラマ化】
「抽選見合い結婚法」が可決され、25〜35歳の男女が抽選でお見合いする世の中。
結婚を3回断ると、なんとテロ撲滅隊に行かされるんです!
ありえない法案だけど、なんだか妙な説得力があるんだよね…!
男女が出会ってからのやり取りや、「どちらから断るか?」などの駆け引きは、リアルな恋愛そのもの。
モテない男たちが、涙ぐましい努力をして見た目を磨くのも、娘に自分の将来を賭けて依存する母親も、現実で見たことあるような光景。
もし、現実にこんな制度があったらどうなるだろう?
「一生誰とも結婚できない」と恐怖を感じる人にとって、強制的に結婚させられる制度は救いになるかもしれません。
また、毒親から逃れる手段として結婚する、というパターンもありえます。
垣谷美雨さんの小説は、いろいろぶっ飛んでる設定が多いのですが、ありえないことをありそうに思わせてくれるストーリー運びは天才的。
未来を感じさせる結末で、読後感もよくておすすめです。
2018年にテレビドラマ化もされました!
「ボクの妻と結婚してください。」樋口卓治|放送作家の人生最後の企画【ドラマ化】
放送作家の三村修治は、余命半年を宣告されました。
みんなを笑顔にしたくて20年間バラエティ番組を作ってきた修治の、人生最後の企画。
妻に、最高の結婚相手を遺すこと。
本気で言ってるんだよね?
死と向き合うストーリーではありますが、どこまでも前向きでユーモアたっぷり。
最初は、妻の立場で「別に結婚相手なんて探してもらわなくてもいいのに…」と思っていましたが、修治の「妻と息子にずっと笑顔でいてほしい」という思いを知ったら、何も言えなくなりました。
妻が最高の相手と結婚することが、夫の最後の望みで、そうすれば安心して旅立てるなら、それでいいんじゃないかなって。
それが修治なりの家族への気持ちなんだ、と思うと、笑えるのに泣けてくるんです。
人が死んじゃう話なのに、そんなに暗くなくて、コミカルで笑えるんだよね。
修治の最後の企画は、家族だけでなく、仕事仲間たちも巻き込んでいきます。
修治がいなくなったあとも、彼の作った番組や、「お茶の間が笑顔になる番組を作る」というポリシーはずっと残るのです。
内村光良さん主演で、テレビドラマ化された作品。
結婚はゴールではなくスタート
結婚してよかったと思うのも、後悔するのも、どちらにしても自分次第だね。
現代は、昔よりも自由な生き方が認められるようになりました。
結婚して、子どもができて一人前という価値観は徐々に廃れています。
必ずしも結婚というカタチでなくても、誰かと人生をともにすることだってできます。
それでも、やっぱり結婚したいって思う気持ちがあるのはすごいことだよね。
結婚観は人それぞれ。あなたの思う幸せな結婚を実現するには、どんなカタチがよいのか、一度考えてみてくださいね。
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幸せな結婚のさらに先には、家族を築いていく未来が待っています。
明るい家庭にできるかどうかは、ひとりひとりの努力次第なのかもしれませんね。
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