こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
お金は大事。貯金が必要。
だけど、人間ってそんなに合理的にはできていないもの。
そう思っているからこそ、逆に間違った判断を下してしまうことがあります。
気づかないうちに損をしてしまわないように、お金に対するちょっとした考え方のコツを学べる本をご紹介します。
「教科書にないお金の増やし方・守り方 行動経済学で解決する50のムダづかい」大江英樹
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経済コラムニストの大江英樹氏が、「お金と感情」について、難しい言葉を使わず、わかりやすく説明してくれています。
行動経済学とは、お金にまつわる行動心理
行動経済学とは、いわば買い物をする人間の心理学のようなもの。
人は、日々小さな判断のくり返しの中で、不合理な行動をしてしまうもの。
売る側は、あの手この手で、日常の至るところに「買わせるための仕掛け」をしているんです。
この本を読めば、正しい金銭感覚を養うことができますよ。
小さな損を避けようとして、大きな損をさせられる心理
まず、人間は、「儲けたい」「得をしたい」という気持ちよりも、「損をしたくない」という気持ちのほうが強いのです。
もし仮に宝くじが当たって100万円もらえるとしたら…
- そのまま何もせず100万円受け取る
- コインを投げて、表が出たら200万円もらえるが、裏が出たら0円になる
この2択だったら、圧倒的に「そのまま何もせず100万円受け取る」人のほうが多いはず。
ですが、次の問いはどうでしょう?
2000万円で買ったマンションを、時価1800万円で売ろうとしています。
- 特別に1900万円で買い取ってくれる
- コインを投げて表が出たら2000万円で買い取ってくれるが、裏が出たら1800万円で買い取り
この場合は、コインを投げてみようとチャレンジする人が、絶対に多いと思いませんか?
ですが、実は、どちらの問いも、結果として得られる可能性のある利益(=期待値)は、100万円なのです。
利益は確実にしたがり、損失で賭けに出たがる「損失回避性バイアス」の罠
すべての選択肢、どれも選んでも、100万円の差であることは変わらないのに、なぜこのような違いが生まれるのでしょう。
前者の宝くじの問いでは、確実に利益を得られる方に答えが偏ります。
だって、もともとその100万円は、宝くじでゲットしたあぶく銭。
もらえるものなら、下手に勝負せずに素直にもらっておくのが得だと思うものです。
ですが、後者のマンション売却の問いでは、賭けに出たがる方が多いでしょう。
なぜなら、マンションは元は自分が身銭を切って購入したもので、すでにお金を払っているから。
どちらにしても、マンションの時価である1800万円を下回ることがないなら、「いっちょ勝負してみるか!」となるのです。
このように、プラスになっているときは確実性を重んじて、マイナスになっているときは不確実な賭けに出たがる心理を、「損失回避性バイアス」といいます。
行動経済学を知ることで、損をしにくい考え方が学べる
世の中には、こういった人間の心理を突いて、行動を動機づけたり、購買意欲をかき立てたりする手法があるのです。
もちろん、自分で「これを買おう」と自覚している分には、問題ありません。
だけど、自分で決めたつもりでも、巧妙に仕掛けられて、誘導された結果だとしたら…。
ちゃんと知っておくことで、踊らされずに、本当に自分に必要なものを手に入れることができます。
とはいえ、著者の大江英樹氏も、経済コラムニストという肩書きでありながら、セールに乗せられてモノを買ってしまったりするといいます。
幸せにお金を使う方法は、人のために使うこと
お金を貯めるのもいいけれど、「お金を使うこと」も大切です。
何のためにお金を貯めるのかというと、使うためなのですから。
どんなお金の使い方なら、より満足感を得られるかというと、「人のために使うこと」だそうです。
ちょっとしたお金の使い方の工夫で、幸福感に大きな違いが出るという事例が紹介されています。
サンクコスト、メンタル・アカウンティング…お金にまつわる行動心理のいろいろ
本書では、お金と感情にまつわる行動心理を、他にも様々なパターンで解説してくれています。
そのうちのいくつかをピックアップすると、例えば…
- やめればいいのに、元を取りたいと思ってしまうのは「サンクコスト」にとらわれているから
- セール期間中に、セール対象外商品をわざわざ置くのは「アンカリング効果」で買わせるため
- 1万円札を崩すと、お金を使うことに抵抗がなくなる「メンタル・アカウンティング」
- スーパーなどで試食をさせてもらうと、つい買ってしまう「返報性の原理」
気になる方は、ぜひ本書を手にとってみてくださいね。
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