こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
赤ちゃんのお風呂が楽しくなる、思わずくすっと笑ってしまうような絵本をご紹介します。
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リズム感のいい文章、おふろが擬人化されているユニークなお話に、赤ちゃんから未就学児まで幅広く楽しめる絵本です。
「やまのおふろやさん」の絵本データ
とよたかずひこ氏は、娘さんの誕生を機に絵本作家になられた方です。
一貫して、赤ちゃんから乳幼児くらいまでの、小さな子どものための絵本を作り続けています。
実は、私が絵本講師の勉強をしているときに、講演をしてくださったので、直にお話したことがあります。
すごく気さくで、その場で著作にイラストとメッセージを描いてくださいましたよ。
「やまのおふろやさん」の内容
だるま山には、あたり一面、真っ白に雪が降り積もっています。
とっても寒そうな山に、湯気がたってあったかそうなお風呂がありました。
おさるさん、いのししさんなど、次々と動物たちがやってきて、ざぶーんとお湯につかって、あたたまっていきます。
雪だるまさんがお風呂に入ると、雪が溶けて、だるまさんが出てきます!
みんな、あったかいお風呂に大満足です。
しかし、この絵本の面白いところはまだあります。
さて つぎのやまに いくとするか。
おふろやさんは、こうして山から山に渡り歩いているのですね…!
「やまのおふろやさん」の3つの魅力を解説
「やまのおふろやさん」の素晴らしいところを、3つピックアップします。
- 動く、しゃべる、擬人化されたおふろやさんが個性的!
- お風呂で感じる、家族のあたたかさ
- 雪だるまが溶けたら…何が出てくるんだろうというワクワク感
個性あふれるおふろやさん。擬人化されるおもしろさ
日常では、ただ体をキレイにするためのお風呂ですが、この絵本では、擬人化されています。
子どもは、人格のあるものに感情移入することができます。
たとえば、お母さんに「お風呂に入ろうよ」と言われても嫌がる子が、ぬいぐるみに「お風呂に入ろうよ」と言われれば、素直に動いたりします。
本当にぬいぐるみがしゃべっているわけじゃないと、子どもだってそのうちわかります。
だけど、親というわがままを言える存在ではなく、第三者から言われるとスムーズに事が進むことがあるんです。
大人が、そんなこと現実にはありえないと思っても、ときには子どもの世界に身を委ねてみるのも良いものです。
家族で一緒にお風呂…あたたかさ、大切さを感じられる
この絵本に出てくる動物たちや、雪だるまさんたちが、みんな家族でお風呂に来ていることに、気が付きましたか?
赤ちゃんから、小学校に上がるまでの間は、きっとおうちの人とみんなでお風呂に入る子が多いはず。
大きくなれば、ひとりでお風呂に入ることもあるだろうし、兄弟がいる子は、子どもだけでお風呂に入るかもしれないけれど…
でも、家族でお風呂に入るのって、特別なあたたかさを感じられますよね。
雪だるまが溶けたら…ハラハラ・ドキドキ、何が出てくるんだろう?
絵本のような疑似体験を経て、「雪は溶けるもの」という概念を身につけることができます。
実生活の中で、雪を触らせてあげるのは、環境や地域によっては叶わないこともあるでしょう。
雪だるまさんが、おふろに入ってきたときの、「ひゃ〜、どうなっちゃうんだろう?」という感覚を味わえるのは、「雪は溶けるもの」だと知っているからです。
雪の下から出てきたのは、だるまさんだったので、ほっと一息ですね。
何が起こるのか分かっていても、くりかえし体験するのが楽しいものです。
「ぽかぽかおふろ」シリーズ作品もおすすめ
「ぽかぽかおふろ」シリーズは、「やまのおふろやさん」をはじめとして、全8作品があります。
- やまのおふろやさん
- うみのおふろやさん
- まちのおふろやさん
- そらのおふろやさん
- もりのおふろやさん
- どうぶつえんのおふろやさん
- おめでとうのおふろやさん
- おふろやさんのまねきねこ
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